【商圏分析にも使える!】フリー地理情報システムjSTAT MAPを使ってみた

今回の記事では誰でもフリーで使える地理情報システムjSTAT MAPの紹介をしていきます。

想定される読者
  • 商圏分析などマーケティングにおいて地理情報を扱ってみたい方
  • 防災・配送などの施策・計画立案の担当者

地理情報システムとは

国土地理院によると、地理情報システムは以下のように説明されています。

地理情報システム(GIS : Geographic Information System)とは地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。

国土交通省 国土地理院ホームページより https://www.gsi.go.jp/GIS/whatisgis.html

GISではesri社が提供するArc GISが有名ですが、かなり高額であり初めて分析に取り組む方々にとってはハードルが高くなってしまいます。(例えばArc GIS Desktop Basicの定価は約40万円です)
もちろんその分高機能ではありますが、まずは簡単な分析からやってから考えたいという方におすすめなのがjSTAT MAPです。

jSTAT MAPとは

総務省統計局のサイト内で提供されているサービスです。誰でも自由に使用することができ、国勢調査など多くのオープンデータを地図上に可視化することが可能です。応用として自身で保有するデータもインポートすることが可能となっています。

jSTAT MAPを開くとこのように地図が表示され、統計地図を作成することができます。
次章からjSTAT MAPの具体的な使用方法を見ていきます。

jSTAT MAPの使い方

ログイン

まず、jSTAT MAPにログインをします。ログインしなくても使うことは可能ですが、せっかくですのでアカウントを作ってログインしましょう。ログインして使用することでデータの保存などが可能になります。
登録にはメールアドレスもしくはSNSアカウントが必要となります。

統計地図の作成

次に統計地図の作成をしてみます。
ここでは仮に新規に恵比寿駅周辺でコンビニ出店を計画しているとします。必要となるのは現在出店したいエリアで既にコンビニがどの程度出店しているのかです。もちろんそれ以外にも立地や人口など考慮すべき要因はありますがここでは省略します。

データの準備

コンビニの位置情報データとしてこちらのサイトの「tokyo3」というデータを利用しました。
このデータには2011年の東京都内コンビニの位置情報データが格納されています。
この中から恵比寿駅周辺のコンビニ情報が含まれる渋谷区内のデータのみを抜き出して使用することとします。
実際に最新のデータやその他データを使いたい場合は適宜データセットを購入したり自身でデータを集める必要がありますのでご注意ください。例えば先程紹介したesri社ではGIS用のデータセットも販売しています。

データのインポート

それでは次にデータをjSTAT MAPにインポートします。まず、画面左上の統計地図作成からプロット作成を選択します。

するとプロット作成方法の画面が出ます。ここでは緯度経度付きファイルを選択します。

最後にcsvファイルを読み込ませるとこのようになるので適宜グループ名やアイコンを選択し登録をしてください。

このような地図ができていれば成功です!

エリア作成

ここまでで店舗の位置情報はプロットができました。次に気になるのは恵比寿駅周辺にはどれくらい店舗があるのか、という点です。このままだと少しわかりづらいので恵比寿駅から半径500m以内にどれくらい店舗があるのかを可視化してみます。

まず、先程の統計地図作成からエリア作成を選択します。作成するエリアの名前や線の色などを追加し、次へを押すと、エリアの作成方法が表示されます。ここではの中の同心円を使います。

エリア名円の半径を設定し、中心をクリックすると同心円が表示されますので登録をして完成です。

結果からわかること

作成した地図から、恵比寿駅半径500m圏内には既に約20店舗が存在していることがわかりました。ただし、同心円内下部にはあまり店舗が存在していないのでもしかしたら狙い目なのかもしれません。(もちろん空きテナントが存在していない, 利用見込み顧客が少ない等の問題も考えられますが)

こうして可視化することで、実地調査の効率化にも繋がりますし、ある程度出店エリアの目星はつけられることがわかっていただけたかと思います。

まとめ

jSTAT MAPの解説記事はいかがだったでしょうか。フリーソフトとはいえ機能はかなり充実していることがお分かりいただけたかと思います。実際のビジネスシーンでの活用には考慮すべき課題や用意すべきデータがいくつもありますが、こうやって実際に手を動かすことで見えてくる対策や新たな課題もあるでしょう。

ぜひみなさんも自社のデータや自分の興味あるデータを使ってjSTAT MAPを使ってみてください。また、操作マニュアルも公開されているのでそちらも参考にしてみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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