【考察】AI-inside社の大口販売先ライセンスの不更新見込について

はじめに

 OCR領域でトップクラスのシェアを誇るAI-inside社より大口販売先ライセンスの不更新見込に関する発表がされました。今回は発表内容の解説と発表されていない部分について、どんな経緯があったのか考察をしていきたいと思います。

AI-inside社とは?

 皆様ご存じかとは思いますが、AI-inside社について簡単に紹介をしておきたいと思います。AI-inside社は人工知能を用いたサービス開発や提供を事業として行っている会社です。ビジョンとして「AI inside X」を掲げ、様々な社会課題についてAIを用い、生産性を向上させることで豊かな未来社会を実現しようとする会社です。代表的なサービスとしてSaasである「DX Suite」が挙げられます。このサービスAI-OCRのサービスであり、国内でもトップシェアを誇ります。パートナー企業を主軸とした販売戦略をとっており、急激に成長してきた企業です。

大口販売先ライセンスの不更新見込について

 そんな急成長を遂げてきたAI-insaide社ですが大口販売先ライセンスの不更新見込とは一体何があったのでしょうか。

概要

 AI-inside社はパートナー企業を主軸に製品販売を拡大してきました。その内の大口パートナーであるNTT西日本からライセンスの不更新見込について通知をされているようです。具体的な数値としてはAI-insaideがNTT西日本へと許諾しているライセンス数9,284件中、7,636件の不更新を通知されており、80%を超える不更新から株価へと影響を与えているようです。また、真偽は定かではありませんが、同じNTTグループの企業である、NTTデータやNTT東日本も同様の動きを見せるのではないかと株主の中で物議を醸しているようです。しかしながら、互いにパートナー関係を解消するのではなく、事業継続に向けて連携していく意思も表明しています。

参考:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82001/65135827/231f/4b89/b5e8/8b0bee8f69f2/140120210428402652.pdf

考察

 こうしたライセンスの不更新についてどのような事情があったのでしょうか。一部では製品としてのUI/UXの欠如があったのではと疑問の声を見かけましたが、私は実際に本サービスを使用した経験があり、そのようには考えにくいなと感じました。識字率はさることながら、直感的に使用できるUIであり、使い勝手はよいなと感じています。

 上記のAI-insaide社からの通知内容について、何点か気になる点がありましたので考察していきたいと思います。

  1. 「ユーザの利用シーンにまで踏み込んだご提案をするまでに至ることができず」という表現
  2. 「ユーザ向けに製品の活用方法に関する支援を一層推進するためのオンボーディング体制の強化」という表現
  3. 「NTT 西日本に対し、顧客及び製品サポートにつき、当社が保有するノウハウの提供」という表現

上記を通して、

  • 販売体制において、両社の連携が不十分であったのか
  • 販売後の体制についても連携が不十分であったのか

などなど、原因は考えられますが、顧客への提案活動において活用シーンの訴求やコンサルティングが不十分であったのか、もしくは導入後の顧客支援で問題があったのでしょう。

まとめ(Saasの導入について)

 本件を通じて改めて感じましたがSaasの利用にあたり、導入後の活用においての具体的なイメージをしっかり持つことが非常に重要です。Saasは導入までのハードルが低く手軽であると感じますが、パッケージ化されている点や自社の既存システムの親和性・業務への組み込み等の様々な点で別のハードルがあります。提供事業者の責任もさることながら、利用者側もリテラシーを持ち導入検討を実施することがSaas利用にあたり重要なポイントになるでしょう。

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