本記事ではマニュアル作成ツールの「itutor」をご紹介します。基本機能や料金プランをわかりやく解説していきます。また, 利用デモもご用意してありますのでぜひ実際にどのようにマニュアルが作成されるのか参考にしてみてください。
下記が想定される読者です。基本的にマニュアルや教材作成業務をされる方にとっては有益な記事になるかと思います。
- 社内研修用に操作マニュアルや指導マニュアルを作る方
- クライアント向けに動画コンテンツを作る方
- アルバイトや新入社員向けに業務マニュアルを作る方
- セミナー用に動画付きスライドを作る方
- eラーニングコンテンツを作成したい方
Contents
itotorとは
itutorは株式会社ブルーポートが提供するマニュアル作成ツールです。煩雑になりがちなマニュアル作成を自動化することで効率的に行うことが可能です。itutorにはマニュアル作成を円滑にする様々な機能が備わっています。おすすめの読者の欄でも記載しましたが, 業務でマニュアルや動画コンテンツ,e-ラーニングを扱うことがある方にとっては効率化に役立つツールとなるでしょう。
それでは次節から基本的機能を紹介していきます。
itutorの基本機能
itutorには様々な機能が備わっていますが, ここでは基本的な機能に絞ってご紹介していきます。
また, ざっくりと動画で機能を確認したい方はこちらからどうぞ。
画面キャプチャ
普段皆さんはどうやってマニュアルを作成していますか?多くの方はスクリーンショットをパワーポイントやワードに貼り付けて, キャプションをつける方法を取っていらっしゃるのではないでしょうか。
itutorでは操作に連動して自動的にスライドが作成されます。(自動スクショ機能のようなイメージですね)
さらに操作内容について自動的にコメントがつく機能もあります。もちろんその後手動で編集も可能です。
作成したファイルについてはパワーポイント, ワード等各種形式で出力可能となっています。
動画作成
itutorは動画によるマニュアル作成にも対応しています。itutorを使って操作を録画し, キャプション等を編集してビデオ形式で出力可能となっています。また, itutor内で動画編集ができるので基本的には追加で動画編集ソフトを使用する必要はありません。動画制作には画面操作と同時にワイプ画面を付けられる機能や, 背景を変更できるグリーンバック機能などもあるので充実した動画編集が可能です。
e-ラーニング
e-ラーニングとはインターネットを介してパソコンやタブレットなどで学習する形態のことをいいます。
itutorではHTML形式にも対応しているため, e-ラーニング教材の作成も可能です。デモンストレーション, チュートリアル, 練習, テストの最大4つのモードに対応しています。練習モードでは実際に受講者が自分の手で操作して習得可能です。テストモードでは作成者がクイズを作成することで受講者は問題に取り組むことができます。
体験デモ
実際にitutorを触ってみました!itutorはHP上から無料トライアルに申し込むことができます。フォームから申し込むことで21日間の無料トライアルライセンスが付与されます。ご興味のある方はこちらから申込可能です。
itutorを使用して「ちょいする」のブログにアクセスする方法のデモスライドを作成してみました。
一連の流れを紹介していきます。
まずは画像の通りにitutorにアクセスし, ノーマルキャプチャを選択, あとはRECボタンを押せばスタートします
撮影が終わると編集画面に移ります。コマごとにキャプションが自動的に追加されています。例えば検索窓に「ちょいする」と打った部分では「[tyoisuru]と入力してください」と自動で追加されました。(本当は「ちょいする」である必要がありますが意味は通じます)

基本的には綺麗にスライド(コマ)を作ってくれたのですが, 検索結果をクリックするところと, ブログ内の記事をクリックするところはコマとして認識してくれなかったので, そこは自分で追加する必要があり, 今回はスクリーンショットで代替しました。そういった操作もitutor内の機能で完結させられます。下記が自分で追加したスライドです。

上記のようにスクリーンショットを追加して修正可能
また, コマとして認識してくれてもキャプションが正しくない場合もあるので編集が必要となる場合があります。今回はシンプルな操作だったので, 大きな修正はこの部分だけでした。
そして完成したのがこちらになります!初めて操作しましたが, 大体30分くらいで作れてしまいました。もちろん, もう少し作り込む余地はありますが, そこはご容赦ください…
(尚トライアル版は画面内にitutorのロゴが表示されます)
料金プラン
itutorはライセンス認証形式とエディションを選択します。
ライセンスではスタンドアロンライセンス版とフローティングライセンス版の2種類が, エディションではwindows用にプロフェッショナル・スタンダード・エントリーオフィス・エントリービデオの4種類とMac版が用意されています。詳しくはこちらをご覧ください。
ライセンス認証方式
ライセンス認証形式ではサーバーに接続してitutorを利用する方式を選択します。自社のサーバー環境に応じて検討することが可能となっています。
- スタンドアロンライセンス版
インターネット上のサーバーにアクセスして使用する形式です。契約しているライセンス数の上限に達するまで同時使用が可能です。自社でサーバーを設置する必要はありません。 - フローティングライセンス版
ローカルサーバーを設置して利用する形式です。自社でサーバーを設置する必要がありますが, そのかわりにPCを起動すると自動的にライセンスが付与されます。また, インターネット接続がなくても利用可能です。
エディション選択
ライセンスを選択したら次はエディションを選択します。
エディション方式では使用するPCにitutorをインストールして使用する形になります。
対応している出力形式と料金は以下の通りです。(ライセンス認証形式によって料金は変動します)
出力形式 | プロフェッショナル (66万円~) | スタンダード (49.5万円~) | エントリーオフィス (27.5万円~) | エントリービデオ (27.5万円~) | Mac版 (16.5万円~) |
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イメージ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ビデオ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
HTMLスライド | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Word | ○ | ○ | ○ | × | × |
Excel | ○ | ○ | ○ | × | × |
Power Point | ○ | × | × | × | × |
HTML5 | ○ | × | × | × | ○ |
プランまとめ
まずライセンスに関してはitutorの使用頻度と自社の環境から検討するのがいいでしょう。限られた人数でしか使用しない, 固定のPCでのみ使用する, といった場合はスタンドアロン版が適しています。一方, インターネット環境がないところでも利用したい, 多くのメンバーが利用するのでライセンス管理を適切に行いたい, といった場合はフローティング版がいいでしょう。
エディションに関してはどういった形式でのアウトプットを求めるかが判断材料になります。例えばPower Pointでの出力が必要であればプロフェッショナルかMac版が必要となります。動画での使用がメインであればエントリービデオが候補に挙がるでしょう。
全体まとめ
本記事ではマニュアル作成ツールのitutorをご紹介しました。個人的にはitutorでは特に動画でのマニュアル作成と周辺機能が強みと感じました。また, 操作感もパワーポイントに近いので, 日常でパワーポイントを使用している筆者にとってそれほど利用ハードルは高く感じませんでした。
もちろん, itutor以外にはマニュアル作成ツールは多数存在しており, それぞれ料金やプラン, 特徴も異なります。作成したいマニュアルが文書メインか, 動画メインか, などそれぞれ組織によって事情も異なりますので比較検討する必要があります。
今回の記事やデモ画面が導入のヒントになれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。